|
「こんちはっ!ご隠居、いるかいっ!?」 |
|
「おぉ、誰かと思えば向かいの若旦那じゃないか。今日も寒いねぇ。」 |
|
「へっ、ご隠居はいつも時候のあいさつから始まるなぁ。まぁ、いいや。それよりご隠居、この前、アンコウ鍋を食べに行ったって言うのは本当かい?」 |
|
「さすが若旦那。耳が早いねぇ。実はね、仲間達と一緒に大洗って所までアンコウ鍋を食べに言ったんだ。いやぁ、おいしかったねぇ。」 |
|
「相変わらず冗談が好きだなぁ。アンコウ鍋なんて食べられるわけ無いじゃないか。」 |
|
「えぇ?なぜだい?」 |
|
「だって、アンコウ鍋って言うのはバイクのシート高が高すぎる時なんかに抜くっていうあれだろ?」 |
|
「何を訳のわからないことを言っているんだろうねぇ。それはアンコウ鍋じゃなくて、アンコ抜きだろ?駄洒落にしてもつまらなすぎるよ。」 |
|
「え?そうなの?おかしいなぁ、俺は生まれたときからそう思っていたんだけどなぁ。」 |
|
「そうだよ。アンコウ鍋とアンコ抜きじゃぁ月とスッポンほども違うよ。」 |
|
「あっ!そうか、わかった。アンコウ鍋って言うのはおしるこの別名だ!」 |
|
「違うよ!まったく、それはアンコウではなくアンコだろ?しかもおしるこの別名がアンコ鍋だなんて聞いたことがないよ。」 |
|
「おかしいなぁ。」 |
|
「おかしいのは若旦那の方だよ。」 |
|
「・・・・・」 |
|
「・・・・・」 |
|
「・・・・・」 |
|
「・・・・・」 |
|
「わかった!!」 |
|
「なんだい、急に大声だしてびっくりするじゃないか!」 |
|
「ご隠居、あんまり変な趣味に走らない方がいいですよ。」 |
|
「・・・また変な事を言い始めた。今度は何だい?」 |
|
「あんなものを鍋物にして食べるなんて、ご隠居はもう人間じゃないよ。」 |
|
「なんの事を言っているんだい、この人は。」 |
|
「だって、アンコウって言うのは
これ→ のことだろ?」
|
|
「ばかもーん! それはアンコウではなく う○こじゃ!
このばち当たりが!!」 |
|
「ひぃーっ!ごめんなさーい!」 |