2004年5月31日
テールランプを
LEDにしよう!(1) ある日、友人から電話がありました。
とのこと。ちっ・・・めんどくせぇなぁ、俺は人のためには動きたくない性格なんだ。そもそも自分の為にだってギリギリにならないと動かないのに。。。 まぁ、しょうがない、作ってやるか。(ちょー偉そう) 冗談はさておき、友人からの依頼によりスクーターに付いているハイマウントストップランプをテールランプが点灯するように改造することになりました。実際の話、すごく簡単だろうと思ってこの依頼を受けました。なにしろ元々ブレーキをかければLEDが点灯するだけの代物ですから、そこにつながっているケーブルの間にテールランプ用とブレーキランプ用の分岐を入れ、テールランプの時は少し明るさを落とすために抵抗を入れ、あとは双方に電流の逆流防止用にダイオードを入れればいいと考えました。 具体的には図1の様になっていると想像しているので、図2の赤丸部分を追加するだけでOKでしょう。簡単、簡単。
で、早速物を受け取ってみてみると、ブレーキランプしか点かないはずなのに、なぜかケーブルは3本出ています。これはなんだかいい感じ。もしかしたらもともとテールランプもつくようになっている物が、メーカーによりテールランプがつかないような取り付けをされているのかもしれません。これは、何にも改造しなくてもテールランプ点いちゃうんじゃない?(うふふ) しかし、闇雲にこの3本のケーブルに12Vを突っ込む訳にはいきません。もし何らかの特殊処理がしてあって、それに気づかずにせっかくのLEDブレーキランプを(逆接続しちゃうとかで)壊してしまっては泣くに泣けません。そこで、とりあえず分解して見ることにしました。
ありゃ?なんでこんなに複雑になっているのでしょう?ICやらレギュレータやら、いろいろくっついています。しかもICはPICと呼ばれる、いわゆる「プログラミングできるIC」です。なんかすごい作りですね。もしかして、16個あるLEDをダイナミック点灯して消費電力を押さえようなんて言う事を考えているのでしょうか?さすが世界のホンダ。考えることが違います。こんなパーツにも妥協していません。てことは、やっぱりテールランプはちゃんと点くようになっているのかもしれません。だって、ここまでやってブレーキランプだけなんて、せっかくのダイナミック点灯の回路がもったいないですから。 で、回路を目で追ってなんとか接続方法を解読しました。あまり知識がないため(簡単な回路なのに)解読には非常に時間がかかりました。その結果、出ているケーブルの内、コネクタに入っているうちの1本がGND、もう一本がブレーキランプ、そして外に出ている黄色いケーブルがテールランプだと言うことがわかりました。と言うわけで、DC12Vの電源を用意し、早速点灯試験をしてみることにしました。 さて、緊張の瞬間、ブレーキランプがつくはず。スイッチ、オンッ! げっ!何だこれ!? 目の前真っ青、そして頭の中は真っ白です。 おりしも時間は夜中の1時。回らなくなった頭ではこの状況を理解するのにしばらくかかってしまいました。落ち着いて考えるうち、だんだんとわかってきました。そうです。このLEDブレーキランプは、ホンダの純正品ではなかったのです。友人はそれを純正品だと思ってオクで落札し、それを自分に持ってきたのです。 あぁ、なんてことでしょう。これでは改造も何もできません。だって、どんな回路を間に入れたって、点くのは「青いLED」なんですから。これでこのLEDテールランプは日の目を見ることが無くなってしまいました。(もともと日の目を見るような真っ当な物じゃないですけど) とは言うものの、このまま終わるのもおもしろくないので、とりあえず動作確認だけはする事にしました。 その結果は以下の通り。
てな感じです。 予想したとおり、このLEDブレーキランプはテールランプにも対応していました。しかしこのままでは通常のライダーにはつけられない代物だと言うことがわかってしまいました。これは本当に予想外でした。世界のホンダが作った一流品だと思っていたのに、実はどこぞの弱小メーカーがヤンキー用に開発した「マッポなんてなんぼのもんじゃい」仕様だったわけです。 と言うわけで、その旨を友人にメールし、後の処理を仰ぐこととします。 以下、送信したメール
さて、どんな返事が来るでしょうか?きっとショックを受けるんでしょうね。 第2話へつづく |