三浦半島
半周ツーリング

2005年5月1日(日)
 城ヶ島の近くにこの風力発電機があります。
遠くから見るとそんなに大きくは感じられませんが、
近くに来ると意外にデカイ。
バイクと一緒に写真を撮ろうと思ったけれど
うまくフレーム内に収まりません。
仕方がないので斜めにしました。
斜めにしても羽が全部入らなかったけど。。。
根本にバイクが2台、小さく写っているのがわかりますか?


ちなみに、今日は動いていませんでした。何でだろう??


5月1日はボイスのツーリングの予定でした。

ところが前日の4月30日、天気予報を見てみると目的地である静岡県の降水確率が午後から50%。これではいくら何でも出発するわけには行きません。幹事の佐々木さんから「ツーリングは中止」の連絡がMLで流れて来ました。
すると夕方の事です。佐々木さんがツーリングに誘っていた友人から電話がありました。



プルルル。。。ガチャッ。。

「はい、若旦那です。」
「もしもし。。。グスッ。。若旦那さんですか?。。。グシュグシュ。。」
「あぁ、テツさん?どうしたの??」

彼の名前はテツさん。佐々木さんに触発されて、バイク大好き病が再発してしまったれっきとした大人です。そんな彼がどうやら泣いているようです。いったいどうしたのでしょう。

「明日のツーリング、中止になっちゃったんですよね?」
「うん、天気が悪そうだから中止にしたんだ。残念だけど。」
「楽しみにしていたんですよ。ちゃんとしたツーリングってしたことがないから。一週間前から明日が楽しみで寝られなかったんです。まるで、遠足前の小学生みたいでした。」
「あぁ、そうなんだぁ。それは悪いことしちゃったね。でも、雨が降る中でツーリングに行っても面白くないし、また次の機会にしようよ。」
「でも。。。。でもっ。。。。」
「うんうん。でもさぁ。。。。」

どうやら彼は納得できないようです。そりゃぁそうです。一週間前から寝られないくらい楽しみにしていたんですから、残念でならない気持ちは痛いほど分かります。どうやったら彼を慰められるか、自分は一生懸命考えました。でも、良い案が浮かびません。
と、彼がまた話し始めました。

「それで、考えたんです。」
「うん?」
「横須賀は天気が保ちそうだから、午前中だけでもツーリングに行こう。。。って。」

そうか、その手があった。午前中だけでも近場にツーリングに行けば良いんだ。そうすればツーリングに行きたい彼の気持ちも収まるし、自分だって久しぶりにツーリングが楽しめる。それじゃぁその事を佐々木さんに言って、三人でツーリングに行って・・・。

「で、佐々木さんに電話したんです。そしたら・・・そしたら。。。」

お、手回しが良いねぇ。俺が電話する手間が省けちゃった。さて、どこへツーリングに行こうかなぁ。。。。ン?「そしたら」って、何よ?


「そしたら・・・佐々木さんは・・・家族とお買い物デーにしたから・・・
ツーリングには・・・行けないって言うんですぅぅぅっっ!
うわ〜〜〜んっっっっ!!(号泣)」

あぁ、佐々木さん。遠足を楽しみにしていた彼が一生懸命考えた苦肉の策を、いともたやすく打ち砕いちゃったんですね。これは困った。打開策を考えなければ。この場の打開策。 いかん、毛が3本足りない俺の頭では思いつかない。とりあえず何か言わないと。何か、何か・・・。


「そうかぁ。それは残念だったね。佐々木さんも家族を大事にしているからしょうがないよ。。。。あ!いや、別にテツさんが家族をないがしろにしているとか、そう言う意味じゃぁないからね!」

やばい。何か言わないといけないと言うプレッシャーに負けて、テツさんがさらに傷つくようなことを口走っちゃった。傷口にカラシを塗りつけられたカチカチ山のタヌキのように転げ回って苦しんじゃうかな?


「で、若旦那さんにお願いなんですけど。。。」

良かった。俺の失言は彼の耳には届いていないようだ。ココはバックレて話を進めよう。


「うんうん、お願い?お願いって何?」
「明日、二人でツーリングに行きませんか?近場で良いんで。」

よっしゃぁぁぁぁっっ!どうやら彼はすでに打開策を見つけていたようだ。このチャンスを逃すことはできない。彼のためにも自分の為にも、ココは快く二つ返事だ!


「おうっ!行く行く!俺も今、それを言おうと思っていたんだ!」



※注上記の内容は嘘、大げさ、紛らわしい内容が含まれています。また登場人物は架空であり、実在する人物とは全く関係ありませんのでご了承下さい。



と言うわけで、テツさんと二人で近場ツーリングに行くことになりました。コースは三浦半島半周。天気はなんとか保ちそうだし、テツさんとは走るペースも同じくらいだし、楽しいツーリングになりそうです。あとは、明日までにテツさんの涙が乾くのを願うだけです。
テツさん、楽しいツーリングにしましょうね!





5月1日、朝。泣き虫のテツさんとツーリングです。

集合場所で
集合場所に着くと、すでにテツさんが来ていました。
手前がテツさんのRMX250。奥がDT200です。
集合場所に2〜3分遅れて到着すると、すでにテツさんは来ていました。どうやら昨日の涙は乾いているようです。ボイスのツーリングだとココで朝のミーティングをしてコース説明をするのですが、今回の参加者は二人キリ。しかもコースは三浦半島半周と決まっているので、「途中の湘南国際村で景色でもみますかぁ?」なんて話しながら、早々に出発しました。

テツさんのバイクはスズキのRMX250、自分はいつもはV−maxだけど、今回はテツさんに合わせてDT200です。当然、二人とも同じ様な走り方でだんだんとスピードがのってきます。気が付くとシグナルグランプリをしたり、コーナーの進入で先頭を取り合ったりとなんだかとっても楽しい(危ない)走りです。これはツーリングと言うよりも、二人っきりの暴走族。そんな感じです。
そんな走り方ですから、景色を見るはずの湘南国際村はいつの間にかスルー。信号がない道を選んだり渋滞を避けて走り続けたため、気が付けば遙か先にあるはずの三浦市の風力発電所まで来ていました。


風車の前で
解説板の前で記念撮影。
いけね!テツさんの写真なのに、
俺のバイクが主体になってる
さすがに気を張った走り方をしてしまったため二人とものどがカラカラ。自販機でお茶を買い、風車の下で休憩です。
空を見上げると、穏やかでとてもいい天気。春の日にふさわしく霞がかかったような少しかすんだ青空です。これで静岡の方は雨が降るなんて、なんだか全然信じられません。これならボイスのツーリングも行けたのではないか等と思ってしまいます。そんな事を考えながら、「いゃぁ、速いねぇ。敵わないよぉ。」なんてお互いを牽制し合い、しばしマッタリとした時間を過ごしました。

さて、風車の下で小一時間過ごしたでしょうか。「そろそろ出発」となりましたが、このまま帰ってしまうにはまだ時間が早すぎます(11:00am)。そこで観音崎に向けて走ることにしました。しかし来る時の様に飛ばしっぱなしでは体が持ちません。そこで途中の信号待ちで休戦協定。ゆっくり走る事に決定しました。車の横をすり抜けることもせず、流れに任せて走る。これぞツーリングのお手本だと言うべき走り方です。お手本のような走りをしていると、今まで気が付かなかった物が見えてきたりします。こんなにいい天気なのに、なぜかバイクにあまり遭遇しないのです。これはやっぱり天気予報のせいでしょうか。やっぱりみんな、天気は気にするんですね(当たり前)。


観音崎
観音崎の”元”レストハウス前で。
現在はやめて(つぶれて?)しまい、
中はガランとしています。
ゆっくり走ったにも関わらず、観音崎に着いたのは11:50。三浦半島は狭いと感じる一瞬です。 観音崎のレストハウス跡でジュースを買い、初夏の海で遊ぶ観光客や素っ裸で海岸を走り抜ける若い女性(推定2歳)を見ながらまどろみます。こんなにのんびりとした気分にさせてくれる今回のツーリング、とっても気持ちが良いです。

そんなのんびり気分でいると、携帯電話に「どこにいるのぉ?」と佐々木さんから電話が入りました。聞くと、たった今お買い物から帰ってきたところだ、との事。これで決定いたしました。最終目的地は「ボイスリーダー、佐々木家」です。


ヤマトタケル
えらくご機嫌のタケルくん。
テツさんが楽しそうに相手をしていました。
おりしも時間はちょうど昼時。迷惑かな?と思いながらも二人で押し掛けると、奥さんが二人のために力&きつねそばをごちそうしてくれました。突然おじゃました上にそばまでごちそうになり、しかも1時間以上も人様の家で好き放題しまくった迷惑な二人。こんな二人の訪問を心から喜んでくれたのは、もしかしたら息子のタケルくんだけだったかもしれません。(妙にはしゃいでいました)

と言うわけで、今回のショートツーリングは以上で終了。佐々木さんの家でお開きとなりました。テツさんによると走行距離は60kmを超えていたそうです。ちょっとの時間だったけど、それでも意外に距離を走っていたんですね。
普段のツーリングと比べるとずっと距離は短かったですか、それでもとても楽しいツーリングでした。近場のツーリングというのも良いものです。また暇を見つけて行ってみたいと思います。





コース
集合:衣笠−池上十字路−湘南国際村−
秋谷−林−高円坊−三浦海岸−金田−
三浦霊園−風力発電−毘沙門−三浦海岸−
野比海岸−久里浜−観音崎−佐々木家:解散
 
参加人数2名地図地図じゃぁ〜
事故なし
走行距離60km






それぞれの一日へ    TOPへ








inserted by FC2 system