副鼻腔炎(主に蝶形骨洞炎)の治療をしました

Part 2


急なスケジュールではありますが、手術の日が6月16日と決まりました。


聖ヨゼフ病院 耳鼻咽喉科
俵道 淳 先生

木原耳鼻咽喉科医院
木原 圭一 先生


 手術をしてくださる先生は、聖ヨゼフ病院(入院先)の耳鼻科医 俵道 淳先生。そして最初に行った耳鼻科、木原耳鼻咽喉科医院の木原 圭一先生のお二人です。


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聖ヨゼフ病院
木原耳鼻咽喉科医院


 職業柄、色々な病院の処方箋を見ますが、処方箋を見るとその先生が見えたりもします。それで最初に木原耳鼻科に行きました。オペを薦められた時、どこでオペするんです?って聞いたら、聖ヨゼフ病院で俵道先生と一緒にって言われ俵道先生とはお会いした事は無かったけど、良く処方箋ではみかけてまして、とても良い先生だと思ってたので、すぐに紹介状を書いてもらったのでした。



☆6月13日 入院2日前

 入院する病院に手術前の説明を聞きに行ってきました。同時に手術同意書の提出も行います。

 手術は鼻から内視鏡を使って副鼻腔炎の為の治療を行うそうです。手順は、篩骨洞にアプローチしてから上顎洞へ行き、最後に今回のメインイベント蝶形骨洞をやっつけるそうです。麻酔は全身麻酔、いわゆる全麻です。局所麻酔でも出来るそうですがそうとう痛いらしく、全身麻酔を薦められました。まっ、全身麻酔なら鼻からの手術中に何か不測の事態が起きても、「口腔内からの手術に変更しましょう」なんて事も出来るしね・・・変更して欲しくないけど・・・。
 提出する同意書には、合併症として眼を損傷してしまう可能性と頭蓋底の損傷、鼻出血の可能性が有るって書いて有りました。そうならない様に気をつけてやるそうですが、ココにサインをして下さいって言われ、言われるままにサインをしました。


 最近はオペの失敗ですぐ医療裁判とかになるけど、そんな事言ってたら医師は誰もオペをしなくなるよね?私の場合、もし何かあっても医療裁判なんかにはしません。なんたって、器の大きな人間ですから。でもず〜〜〜っと怨んでやる!憎んでやる!呪ってやる〜!・・・器が大きいですから。


☆6月15日 入院

 午前10時までに病院に来るように言われましたが、仕事の都合があります。無理を言って午後3時の入院にしてもらいました。

 病院に着いたのは2時半ごろ。病院の受付で手続きを済ませ、採血室で血圧を測定し、耳鼻科外来に行き病室まで案内されました。お手洗いの場所やナースステーション、シャワー室などの場所など説明を受けて最後に一週間を過ごすであろうお部屋へ案内されました。8人部屋で少々狭いけど、別に問題は無かったです。夕食を6時過ぎに済ませ、9時以降は翌日のオペに備えて絶飲食。約束を守らずに何か飲んだり食べたりするとオペ中に嘔吐などします。困るのは私なのでこれは守りました。

 病院の消灯時間は午後9時です。が、最初は寝られません。でも、睡眠不足ではまずいのでって事で俵道先生が眠れるお薬をくれました。
う〜ん、やさしいのね・・・ (笑)


☆6月16日 手術

 病院の朝は早いです。6時には電気が点き、看護士さんが体温と血圧を見に来ます。

点滴
この日の主食、点滴です。
お腹はいっぱいになりません。

7時には朝食ですが、私には食事の代わりに点滴が来ました。500ccの生理食塩水に何か入ってる見たいですが良く分りません。これを午前に1本、午後に1本だそうです。
 手術は午後2時半からスタートの予定でしたが、1時半に手術室から準備が出来たので来て下さいって連絡がありました。急いで準備室に行って手術用のお洋服に着替え、ストレッチャーに乗っていざ出陣。手術室に入ると麻酔科の先生が何か術前の検査結果を見ながら、「何か本格的にスポーツをしてました?」とか、話しかけてくれながら、点滴のチューブから何やら白い液体をドピューって入れました。「そんなに早くは効かないでしょ?」って聞こうと思ったら、目の前の明かりがシワシワになって・・・消えた。


 手術室に入る前、実はちょっと不安だったりもしたんです。もしかしたらコレが最後に見る明かりなのかな?とかね。でも、手術室に入るとビックリ。麻酔科の医師から看護婦さん、俵道先生に木原先生、みんなが私に声を掛けて、簡単な自己紹介などしてくれるんです。不安だった気持ちが(少しだけ)楽になりました。

覚醒
麻酔から覚めました。
顔は腫れてパンパンです。

 意識が戻ったのはベットの上でした。そこには俵道先生と担当の看護婦の後藤さんが見えて、「やった!目は見える!」と思いましたね。先生が言うには、かなり綺麗に出来たそうで、目にも脳にも傷を付ける事無く出来たそうです。後で分ったんですが、当初木原先生は3時間半と言っていた所要時間、場合によっては5時間以上も覚悟してましたが、なんと2時間で終わったそうです!この二人のドクターに感謝、感謝です!


 さて、戦いはコレからが本番です・・・

 全身麻酔が切れて意識がはっきりして来ると、頭と鼻と色々な所が痛いんです。術後、鼻腔内に左右それぞれ約1mのガーゼを止血の為に入れてあり、このガーゼの為に口呼吸しか出来ません。その口の中にも鼻から血液が落ちて来て呼吸がしにくい。落ちてきた血は飲むと気持ち悪くなるから吐き出しなさいって言われたので ティッシュでポイ!鼻には綿球が詰めてあり、コレがすぐに血でビショビショになり自分で交換。綿球が無くなると、ナースコールで10個入りをもらう。しょっちゅう綿球の追加をして、この日はいったい何袋使ったのか覚えてないくらい。なれない口呼吸で喉は痛いし、頭は痛いし、血を捨てるのはめんどくさいし、綿球はしょっちゅう交換しなければならないし、結構つらい。
 点滴も切れる事無く何リットルも入れました。途中、100ccのセフェム系抗生物質も何本か入れてたりしました。
 点滴を何本も入れるので、困ったのがトイレです。看護婦さんには尿瓶を使ってくださいって言われたんですが、寝ながらだと出ないんです・・・おしっこが・・・。しょうがないので、ベットの横に立って尿瓶にオシッコを出しました。

看護婦さんに尿瓶を差し出して「こんなに細いと俺のは入らない!」と愚痴を言ったり、酸素マスクをおでこずらして「苦しい。。。」と言ったら「マスクは口にする!」と怒られたりしながら痛くてつらい夜は過ぎ、いつしか朝を迎えました。


☆6月17日 手術の翌日

 入院したときと部屋が違うことに気が付きました。

病室
窓際で良いベッドです。
一応ツーリングクラブらしく、
バスタオルは「Kawasaki」にしてみました。
お粥
病院食の代表、お粥です。
意外にもおかずがたくさんあります。

先程まで痛みで気が付かなかったんですが、部屋が入院した時の8人部屋とは違います。左に窓が有って、スペースも広くなってる・・・手術の後は狭いと可哀想って事で4人部屋の広い所に移動してくれたそうです。

 さて、今日から食事をしても良いみたいです。5分粥ですが、おかずも有りました。

痛くて昨夜はほとんど寝てないので食欲も無いのですが、タンパク質やカルシウムを取らないと鼻の中の粘膜の治りが悪くなるだろうと思い、一生懸命食べました。良くかんで、吸収されやすいようにして時間を掛けて完食。

 お昼近くになると看護婦さんが呼びに来て、車椅子で耳鼻科外来に行きました。金曜日は俵道先生はお休みで、代わりに倉田先生が診察してくれました。頭痛は勿論、明るい物を見ると眼が痛いことなど伝えましたが、先生が言うには鼻の中に詰まってるガーゼのせいだろうけど、3日は何も出来ないよ!とのこと。そうなんだ・・・我慢するしかないのか・・・と思ったら、カルテをめくりながら先生が

先生 「今何か痛み止め使ってる? 何も書いてないね?」
 「そう言えば・・・ 痛み止めは1日に使える回数が有るので、我慢出来るなら我慢しちゃおうって思って、何も使って無いです・・・」
先生 「・・・・だめじゃん・・・・」

早速、先生に痛み止めを出してもらいました。これで今夜は寝られそうです。

 処方してもらった痛み止めはロキソニンです。この薬を服用し、実際に効果が有ったのは6時間でした。どうやって服用すれば効果的か、考えなければいけません。
 頭痛が楽になったら吐き気が出てきました。夕食に出た肉じゃがが少々油っこいな〜?って思ったんですが、もしかしたらそれが原因かもしれません。寝る前にはかなり気分が悪く、看護婦さんに言って吐き気止めの坐薬を頂きました。

坐薬を入れるのに躊躇していたら、看護婦さんに「お手伝いしましょうか?」って言われました。でも、別料金かな?と思って自分でやりました。
(変なプレイになっても困るし:笑)

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