ETC車載器の分解
2005年11月



ETC車載器の中を見てみたい

ETC車載器は無線機です。マニュアルやネット上などいろいろな所に書いてあることですが、無線機の分解や改造をすると電波法により罰せられる(罰金刑)そうです。 いくらなんでも、ちょっと中を見てみたいからと言って何十万円もの罰金を払うのはおもしろくありません。でも、中を見てみたいなぁ。。。

そこで、電波法をちょっと読んでみました。
すると、確かに改造はしてはいけないと言うことになっています。しかしそれは他の無線交信を妨害するような改造の話であり、改造がすべてだめだと言うわけでは無く、その機械の無線規格内の改造は問題ないようです。しかも「分解」に関しては「違反」とは一言も書いてありません。
てことは、とりあえず中を見るために分解するのはOKなんじゃない?

と言うわけで、分解してみましょう。(ぉ


※注意  ここで行っていることは、メーカーの保証範囲外のことです。例え電波法に違反していなかったとしても、分解や改造をすればメーカー保証はなくなります。
また、ここに書いてあることを実行して失敗、機器の破壊、何かしらの悪影響があったとしても当方は一切の責任を追いません。同じようなことをやりたいのであれば、自己責任でお願いします。
自己責任の意味が分からない方は、絶対にまねしないでください。

ETC車載器
今回の餌食となるのはPanasonicのアンテナ一体型ETC車載器CY-ET800Dです。
ちょっと前の機種ですが、最新の機種を高額で購入して分解(もしかしたら破壊)することも無いでしょう。購入はYahoo!オークションで送料、登録料込みで4000円ポッキリでした。
裏側
まず本体を裏返し底面に見える2本のネジをはずします。ネジの頭は特殊で、溝がY字になっています。自分は100円ショップで買ってきたマイナスの精密ドライバで無理矢理はずしました。
ツメ
本体の側面を内側に押し込みます。
左右それぞれ2箇所が爪で止まっています。その爪の部分を上手に押し込むと「パカッ」とはずれます。変な力を加えると割れるおそれがあるので注意。
基盤
基盤をはずします。
基盤は上面のカバーに爪で止まっています。つめを左右に開けばはずれます。
基盤をはずす時はゆっくりやらないと、裏に固定されているスピーカーケーブルを切断する恐れがあります。注意してください。
3枚おろし
無事、3枚におろすことができました。
あとはスピーカーケーブルをはずせばOKです。


それでは、自分がちょっと気になっていたことを見てみます。

取り付けの向き
基盤表
ETC車載器の取り付けは、事細かに「こうやって付けろ。」と言うマニュアルがあります。これはアンテナの向きを指示しているわけですが、取り付け角度は良いとして、本体の前後の区別は必要なのでしょうか。
アンテナ部分を見てみると、基盤に直付けされているのがわかります。取り付けに角度がついているわけではなく、アンテナと基盤は平行になっています。また、アンテナそのものに前後左右の区別があるようにも見えません。
このことから、ETC車載器を車に取り付けるとき、前後を決める必要は無いようです。車載器を横向きに取り付けたとしても、車両の前方に向かって少し傾いていれば、普通に通信ができそうです。
基盤裏
では、裏返して使うのはどうでしょうか。
裏側の構造を見ると、それは無理なようです。カード挿入部分の金属板や基盤があるため、電波の送受信ができずに通信不能になると思います。

ETCは5.8GHz帯の電波を使用しています。直進性が強く、金属や水の層を通過できないと言う特性があるそうです。
ゲート
前へ傾ける角度は、ETCレーンのアンテナの角度だと思います。(マニュアルでは10〜20゜)
写真はETCゲートを横から見たところですが、ゲートのアンテナに少し角度がついています。これにほぼ並行になるようにETC車載器を傾けろと言うことなんだと思います。
コネクタ
コネクタ
この機種はカーナビとの接続はできません。にも関わらずコネクタを見ると、全部で5つの端子があります。ACC、Batt、GNDの3つがすでに電源として使われているので、残る二つは一体なんなのか。もしかして、何かの信号が取り出せるのか?
調べてみましたが、音声が少し出ているのは確認できましたが、何の信号なのハッキリしませんでした。何も使われていないのであれば「何かの信号をつなげて。。。」なんて考えていたのですが、何の信号かわからない接続がされているのでは使いようがありません。

ちょっと残念。


と言うわけで、ETC車載器の分解をしてみました。ちょっとスッキリ。

以上の事をふまえて、次は。。。改造ですか?(爆)



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