初夏の
ビーナスラインを行く 2002年7月7日（日） データによると、７月７日は雨の特異日なのだそうだ。（ちなみに、晴れの特異日は１０月１０日）確かに、七夕に空を見上げて織姫と彦星が出会っているのは今まで一度も見たことがない。（見えたらそれはそれで怖い） 事実、一週間前から天気予報は「日曜日は雨」とうれしそうに言っている。まったくもう・・・・なんて思っていたら、前日になって「降水確率は１０％です。」だって！ないすぅ〜。最近のボイスはついているかも。と言うわけで、７月のボイスツーリングは予定通り行われることとなりました。めでたしめでたし。・・・・でも、当日の天気予報で降水確率が上がっていたのはここだけの、ひ・み・つ（うふっ）。
集合は中央自動車道の藤野ＰＡ。自分は１０分ほど遅刻してしまったため、すでにみんな集まっていました。参加者の内訳は、ボイスメンバー１３人、ビジター３人（内１人新規）の総勢１６人。人数としては少なからず多からずでしょうか。早速、監事のカトちゃんからツーリングについての注意点がありました。「今回は下見していないので、行き当たりばったりです。」わおぅ！ワイルドだなぁ。でも、下見はできなくてもルートはちゃんと考えてあるみたいなので全く問題なし。心配ご無用、天地無用。と言うわけで次の集合場所、双葉ＳＡに向けてみんなそろってしゅっぱぁぁぁつ！
双葉ＳＡって、結構スピードが出せるところにあるんですよね。自分はちょっとゆっくり走っていたのですが、すぐ目の前を走っていた先生が飛ばす飛ばす。このまま行ったら双葉ＳＡを通り過ぎるんじゃないの？なんて思っていたら、宍戸錠・・・・いや、案の定、ＳＡに止まることを忘れてしまったのです。「あれ？」と思った時はすでに遅し。彼はブレーキをかけながらもＳＡ入り口を通り越してしまいました。かわいそうだけど仕方ありません。ＳＡを出るときに合流すれば済むことですし、自分はそのままＳＡに入って休憩です。ところがしばらくすると、ＳＡを行き過ぎたはずの先生が何食わぬ顔で近づいて来るではないですか！「ど・・どうやって入ってきたの？」「え？こうやってこうやって、ず〜っとバックしてきました。」 と、彼はジェスチャー付きで説明してくれました。「でもさ、その距離の長かったこと・・・」と言う彼の言葉にみんなが涙したのは言うまでもありません。（嘘） 双葉ＳＡから出口の須玉ＩＣまでは安全に（当たり前）通過することができました。出てすぐのＧＳで給油をして、いざ、甲州−信州ツーリング本番です。
黒煙をもうもうと吐きながら走るバスの後ろをいらいらしながら国道１４１号をひたすら北上すると、メルヘン街道入り口がありました。きっとみんなも同じ気持ちだったのでしょう。
「大丈夫です。ありがとうございます。（半べそ）」と力無くみんなにお礼を言うその人と同行者をその場に残し、ボイスメンバーはちょっと後ろめたい気持ちでその場を後にします。「かわいそうにねぇ」なんて口では言いながら、でもみんなの本音は「キヨじゃなくて良かった」だったのは、当然と言えば当然ですね。（ＢＭＷの人、ごめんなさい）
バイクの転倒事故を目前で見てしまったため、ちょっと遠慮しながらも一同は麦草峠を経て茅野市方面へ、そして白樺湖へと向かいます。
昼食の後は空模様が怪しく、このまま長距離ルートで走っても雨に降られるおそれが出てきました。そこでちょっと近道をして、ビーナスラインを諏訪方面に進むことにします。ビーナスラインへは出発してすぐの交差点を左折です。しかし、この交差点が運命の分かれ道となってしまいました。なんと、準備に手間取った５名ほどのメンバーが先行バイクを見失い、この交差点を直進してしまったのです。運悪くビーナスラインは霧の中。前にメンバーがいようがいまいが「もうちょっと走れば追いつくだろう。」くらいの気持ちで５人はどんどん進んでしまいます。その結果、彼らは全然違う方向へとずんずん突き進んでしまうのでありました。 そう、例えるならばそれはまるで、近くまで来ているのにほんのちょっとの差で会うことができない、可哀想な少女とその母親のような、そんな可哀想な童話のような状態だったのです。（・・・・はァ？） 正規のルートを走っていたメンバーが「後ろが来ていない。」と気がついたのは、ビーナスラインをず〜っと行った霧ヶ峰付近でした。不覚にも、「迷ったぁ」と言う電話で気づくというお粗末さ。（もっと前に気づけよ？）仕方なく霧ヶ峰のＧＳで休憩を取りながらはぐれたメンバーを待ちます。この待つのがまた大変。だって、霧ヶ峰はちょっと空気がひんやりしていて風があり、しかもその名の通り相変わらずの霧の中。そんな中でみんなが着ているのは普通のジャケットか夏用のメッシュジャケット。はっきり言って「めちゃくちゃ寒い」のです。コーヒー飲んだりエンジンさわったりしながら待つこと３０分強、「もうだめ。。」と思った頃、やっと迷子達が追いついてくれました。第一声は「おまたせぇ」だって。ほんと、これほど時がたつのが遅く感じたことは今までありませんでした。（マジ） その後は順調です。ビーナスラインを諏訪の町に降りてくる頃にはあたりの空気は真夏のそれに変わり、霧ヶ峰の寒さが懐かしくなるほどにバリバリにむんむんです。ここから先は安全第一で帰るだけ。一同はそのまま諏訪インターから中央道に乗り、休憩場所の双葉ＳＡを目指しました。
途中のＩＣで中央道を降りるメンバーがいるため、双葉ＳＡで簡単に解散の挨拶をし、あとは本解散の談合坂ＳＡへ。いつもは勝沼当たりで渋滞が始まる中央道ですが、今回は渋滞が短かったためなかなか快調に走れました。６時頃には談合坂に到着し解散は６時半。遠くまで行った割に解散が早い時間なのは、行きも帰りも高速道路を使ったからでしょうか。なかなか楽しいツーリングでした。（でも財布はきびしい）それにしても、今年のボイスは「沢山走るツーリング」に目覚めてしまったかのよう。ま、これからも安全運転でツーリングを楽しみましょうね。 さてさて・・・ 実は解散場所の談合坂に右翼の街宣車がいました。これが相模湖ＩＣで通行料を値切るという行動に出ており、「右翼って、意外とせこいのね。」なんて思っていたら、この値切り行動にカトちゃんが待たされ、なかなか料金所を通過できないと言う事態になってしまったのです。まったく・・・通行料金を値切った上に後続の車を待たせるなんてとんでもない。しかも翌日のニュースで、右翼はどんな大型車でも通行料を軽自動車分しか払わないとのこと。それって、大型バスで俺達バイクと同じ料金てこと？待たされた上にそんなことがまかり通るなんて、絶対納得できなぁぁぁぁい！！
名古屋−新宿間を結ぶ中央道高速バスが酔っぱらい運転だったとのこと。蛇行運転や路肩乗り上げ、挙げ句の果てにＳＡで接触事故まで起こしたそうです。で、このバスなんですが、時間的に今回のツーリングでみんなが遭遇しているのです。事実、メンバーの中には「大型バスに幅寄せされた。」と言う者もいました。いやぁ〜危ない危ない。そんなのに高速道路で巻き込まれたら命がいくつあっても足りません。みなさん、気をつけましょうね。右翼の街宣車どころの騒ぎではないです。 と言うわけで今回のツーリング、裏ではいろんな事件がありました、と言うお話でした。めでたしめでたし。 （めでたくない・・・） 若旦那
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