横川の釜飯
2003年6月1日(日)


今思えば、MLに流したツーリング案内がいけなかったのでしょうか。「梅雨時ど真ん中、6月ツーリングのお知らせです。」とか書いちゃったし。そんなわけで6月のツーリングは雨にたたられてしまいました。しかもただの雨にあらず。台風4号による雨でした。なんでも38年ぶりの春の台風だそうで。「こんな天気に誰がした!」と恨み辛みをぶつけてしまいたくなる今日この頃です。
まぁ愚痴はこのくらいにして、早速6月のツーリング報告をしたいと思います。


※ クリックすると写真が大きくなりますよ
今回のメインイベント
カッパファッションショ〜(笑)

真っ赤な生地に黒のワンポイント。腹の黒さは隠れている。 数年前に買った割には非常にきれい。事実、今まで使用したのは1〜2回。 これも雨に降られたことがない悪運の強さのなせる技か?

バイクには金を掛けるがカッパは論外。 何となく決まってはいるが釣り用カッパであることは隠しようのない事実。 例え釣り用でも使えればそれでOK、結果オーライ。

全身水色、頭は肌色。直立不動は地蔵のよう。 首に縄まいてつるせばそのままてるてる坊主に早変わり。 しかし雨に降られてしまったのは、やはり効力が薄くなってしまったのか?

上はブルーで下は黒。バイクショップ購入の正統派のカッパ。 ボイスにはない爽やかさは、ボイスの闇に染まっていない現れか? がんばれ正統派!がんばれ旦那!!

「買い物途中で降られちゃった」と言っても誰もが信じるそのカッパ。 機能の割には地味な格好で、旦那のかっこよさを引き立てる。 内助の功とはこの人の為にあるような言葉。

ペラペラだけど機能充実。赤と黒のツートンカラーがまぶしい。 それに引き替え頭のツートンが醜いのは気のせいか? 気持ちは若いが見た目が年寄り。それでも頑張る独身貧乏。


「台風だ!台風だ!」と天気予報士が叫ぶものの、朝起きると空には所々青空が見えていました。「これは大丈夫そうだね。」と言う事でツーリングに行くことにします。リーダーの佐々木さんと途中で待ち合わせをし、さらにクロさんと待ち合わせの第三京浜のPAに向かいます。ところがクロさん、待てど暮らせど現れません。電話を入れてみると「平塚は土砂降り」とのこと。「やっばいなぁ。」とは思いましたが、せっかく出てきたことだし二人だけで集合場所へ向かうことにしました。しばらく走ると案の定、パラパラ・・・と雨が。仕方なく、持ってきたカッパを着て先を急ぎます。すると集合場所にほど近い関越練馬の入り口で本格的な雨に・・。これで気分は一気に憂鬱街道一直線。仕方がないので憂鬱を吹き飛ばすギャグをヘルメットの中でつぶやきます。
いやぁ、憂鬱ですねぇ。おや、もしかしてあなたも憂鬱ですか?
「あなたも?」を英語にすると「ユー、ツー?」・・・まさに憂鬱って事ですね。
憂鬱、ユーツー。はっはっは・・。

乾いた笑いとは裏腹に、ヘルメットの中が一気に湿っぽくなったのは何故なんでしょう?



集合場所での参加者全員。
雨なのに良く来ましたね。
ハッキリ言って、おかしいよ・・・。
集合場所に着くとびっくり。こんな雨にも関わらず物好きがすでに2人来ていました。「おっかしぃんじゃないのぉ!?」などとお互いの変態ぶりをけなし合っているとさらに2人、ボイスに新規入会のご夫婦が現れます。「どうせ雨に濡れたし、カッパも着たし、ツーリングに行きますか?」と言うことになりました。そんなわけで多少Mが入った変態6人は、釜飯を食うために一路群馬県の横川を目指すこととなりました。

途中の道ばたで小休止。
この時すでに雨はやんでいます。
「あぁ、腹、減った。」
関越道は川越ICですぐにおり、そのまま一般道を走ります。一般道と言っても国道のような道ではなく山の中にある楽しいルート。しばらく走ると雨もやみ、「こりゃぁツーリングに来て良かった。」なんて声も聞こえてきます。どうやら北に行くに従い雨の降り方は弱かったようで、道はウェットからドライへ。なかなか楽しい一時を過ごしました。途中カッパを脱ぎ、2回ほど休憩を取り、ぐんぐん横川へ近づいていきます。


ところが・・です。横川の釜飯まであと1km程度と言うところで、行く手に暗雲立ちこめてきました。「おぉ、やばそう・・。」とは思ったのですが、もうちょっとだから大丈夫だろうと言うことでそのまま行くことに。だって、一度脱いだカッパは二度と着たくないですからね。しかしその考えは甘かった。例えるなら、コーヒーに砂糖を3杯入れるよりさらに甘かった。(わけわからん?)そこから少し走ったところで
「おりゃりゃりゃ〜〜〜っっ!!」
と親の敵を討つような猛烈な雨に見舞われてしまったのです。慌てて道端にバイクを停め、大急ぎでカッパを着ます。「さっき着ておけばよかったね。」とは全員の気持ち。「後悔先に立たず」を地で行ってしまったのは言うまでもありません。




おぎのや別館で釜飯を喰う。
なんだかちょっと味気ない。
ビショビショになりながら、やっとの思いで釜飯の「おぎのや」に到着です。しかし案内されたのは、本店(?)の向かいにある別館でした。趣のある本店は満員で入れなかったのです。この別館は普段あまり使われていないらしく、多少古びたある意味「趣のある香り」が漂っていまして、ちょっとなんだか・・・う〜ん、って感じでした。しかし釜飯の味は変わらずおいしく、全員空きすぎた腹を満たすことができたのでありました。
おぎのや本館の前で一枚。
確かに店内が狭いんです。
1時間ほど休憩をとった後、「軽井沢、行く?」と聞いてみました。雨は降っているけどすぐそこだからと思ったからです。すると全員「行く。」と言うことなので、またまたカッパを着て出発です。2度と着たくないカッパを3度着る。なかなかおつなものです。走るコースは「碓氷バイパス」。道幅は広く、コーナーは楽しく言うことなしのルートです。しかし今から考えると軽井沢なんか行かなければ良かったと思っています。
軽井沢さえ行かなければ、行かなければ、かなければ、ければ、れば、れば、ればればれば・・・・レバニラ炒め。

なぜそんな事を思うかって?それは・・・。




碓氷バイパスは登坂車線のある道路。高速コーナーの連続で晴れていればそれは楽しい道なのです。しかし先ほどまで降っていた雨で路面はビショビショ。スピードを出すとちょっと危ない状態です。しかしいざ走ってみるとそんなに路面が滑ると言った感じはしません。こうなると、ちょっと飛ばしてみたくなるのがライダーですよね?(そんなことない?)そんな訳で少しスピードを上げてみました。思った通り、ぜ〜んぜん大丈夫です。どんどんスピードアップ、いやぁ、楽しい楽しい。ウェットな路面でも十分楽しい道です。
コケたバイクを囲んで「はい、ポーズ」
あんたら、薄汚れてるよ。
そんなわけで、どんどん走っていくと・・・見事、飛んじゃいました。お約束です。雰囲気としては「ふわ〜ん」って感じですか?まぁ、どうでも良いんですけど。
星くずの心を持ったボロボロのおしり。
しかしラッキーでした。何故って、けっこうスピードは出ていたのにバイクは自走可能な状態なのです。理由は、反対車線に飛び出さなかったこと、道が広かったこと、テールスライドでコケたことなどが幸いしたのでしょう。一番の損傷は・・・いたいけで純粋無垢な自分の心でしょうか?(キラキラの星くずのような心)そんなわけで粉々な星くずの心を持った一人と薄汚れたその他5人はそのまま軽井沢へと向かうのでありました。




一番の重傷箇所「肘の擦り剥き」
バンドエイドでこりゃエェド。
さてさて、一人沈んだ心を抱えたまま軽井沢に到着です。食べるソフトクリームも心なしか塩味が効いていて、鼻の奥に染みていきます。軽井沢という町が、嫌いになりそう・・・。そんなわけで軽井沢はさっさと退散。帰路につくことにしました。
「俺はソフトクリーム、食うね。」
食ってくださいよ、ばんばん食ってよぉ!
よしろうさんは一般道で静岡へ、その他のメンバーは碓氷軽井沢ICより高速を使います。バイクと心が傷ついている自分はスピードを出すことができず100km/h巡航。他のみんなはへらへらと笑いながら解散場所の高坂SAへと見えなくなってしまいました。「みんな行っちゃった。」寂しさが心の中にあふれてきます。その寂しさを知ってか知らずか、バイクは無情にもガス欠のサイン。泣きながら上里SAでガソリンを入れ、解散場所へと急ぐその後ろ姿、それは何者にも代え難い哀愁を帯びていたに違いありません。




「ずいぶん遅かったですね」
大きなお世話だ!
解散場所に着いた時には他のメンバーは既にまどろみモード。手短に解散の挨拶をして、そのまま家に帰りました。帰りがけ、ハイウェイカードを拾うというプチハッピーが発生。残金は数千円ありました(ラッキー)。そのカードをどうしたかというと・・・むにゃむにゃ。
と言うわけで、お疲れさまでした。振り返ると今回のツーリング、雨もそれほど沢山降ったわけではなく、それなりに楽しめたツーリングだったかもしれません。と言うわけで次回のツーリングは転ばないようにしたいと思いますので皆さんっ!

よろしく、哀愁!


ツーリング報告へ    TOPへ





inserted by FC2 system